以下、「決定版 日本のカモメ識別図鑑 2019年版」の分類に従い、自分なりに纏めたもの。
 自分のような素人には、カモメの識別、特にセグロカモメの仲間はチンプンカンプン。 第7版での分類では不十分らしく、極端に言うと専門家毎に見解が違うらしい。
 そこで、一番分かりやすかった「くまたか 日本野鳥の会筑豊支部@福岡県」の方のサイトも参考にした。
 尚、冬の銚子で見れそうもないのは省いてある。
 中程度の灰色とはセグロカモメの背中の色を基準としている。
 正直、この表を見てますます混乱してきた、成鳥だけでも区別がつかない。 これは無理。

◆大形カモメの分類

種・和名 亜種・和名 初列風切の色 背中の色 その他
カリフォオルニアカモメ
Larus califomicus
黄色味がかった灰緑色
夏羽時は黄色
黒地に白斑 中程度の灰色 華奢な嘴に赤と黒の斑
ワシカモメ
Larus glaucescens
ピンク 灰色に白斑 明るい灰色 下嘴が発達、
大きな赤斑に黒斑が入る
シロカモメ
Larus hyperboreus
シロカモメ
Larus hyperboreus pallidissimus
淡いピンク 淡い灰色、殆ど白 黄色に赤斑 セグロより大きい
アラスカシロカモメ
Larus hyperboreus barrovianus
淡いピンク 淡い灰色、殆ど白 黄色に赤斑 セグロより小さい
アイスランドカモメ
Larus glaucoides
アイスランドカモメ
Larus glaucoides glaucoides
肌色 明るい灰色 黄色に赤斑 日本ではほぼ見られない
クムリーンカモメ
Larus glaucoides kumlieni
淡いピンク 灰色に白斑 明るい灰色 黄色に赤斑 アイスランドカモメとカナダカモメの
交雑と扱われることもある
カナダカモメ
Larus glaucoides thayeri
淡いピンク
セグロより細く短め
黒色に白斑 明るい灰色
セグロより淡い
黄色に赤斑 独立種とする場合もある
アメリカセグロカモメ
Larus smithsonianus
淡いピンク 黒地に白斑 明るい灰色
セグロより淡い
黄色に赤斑
黒斑のある個体が多い
セグロカモメ
Larus vegaes
モンゴルセグロカモメ
Larus vegae mongolicus
淡いピンク
肉色で長い
黒地に白斑 中程度の灰色 黄色に赤斑
黒斑のある個体が多い
セグロカモメ
Larus vegae vegae
ピンク 黒色に白斑 中程度の灰色
ユリカモメとウミネコの中間
黄色に赤斑
黒斑もある個体は少ない
カスピセグロカモメ
Larus cachinnans
淡いピンク
個体により黄色味
黒地に白斑 中程度の灰色か淡い 黄色に赤斑と黒斑
オオセグロカモメ
Larus schistisagus
濃いピンク 黒色に白斑 濃い灰色
セグロより明らかに濃い
黄色に赤斑
ニシセグロカモメ
Larus fuscus
ニシセグロカモメ<国内未記録種>
Larus fuscus fuscus
日本では見られない
ホイグリンカモメ(ヒューグリンカモメ)
Larus fuscus heuglini
黄色~
黄橙、肌色
黒地に白斑 暗い灰色
ウミネコと同じ
赤斑、黒斑もあり 翼端 黒色部7~8枚
ミラーは1個
カザフセグロカモメ
Larus fuscus barabensis
鮮やかな黄色 黒地に白斑 中程度の灰色 色の濃さ
ヒューグリン>カザフ>カスピセグロ
赤斑、黒斑もあり 翼端 黒色部6~8枚
ミラーは1,2個
タイミルセグロカモメ(交雑種)
Taimyrensis
(Larus fuscus heuglini
× L. vegae vegae)
橙黄色 黒地に白斑 中程度の灰色
セグロと同等かやや濃い
赤斑、黒斑もあり 翼端 黒色部6~8枚
ミラーは1,2個